最近ドラッグストアに行くと店頭に「衛生用品の在庫はございません」と張り出されているのをよく見かけます。まさかこのご時世にオイルショックもまねごとを目撃するとは思いませんでした。幸いの所、我が家にはトイレットペーパーもティッシュも備蓄があったので実質的な被害は何もなかったのですが、販売業の方たちの苦労がにじみ出ていて何故か申し訳ない気持ちになります。
さて、話は変わって今回は個人的に大好きな系統の MOD のご紹介です。私は“自他ともに認めるほどの内蔵バッテリー小型テクニカル MOD 好き”というマイナー派閥の人間なのですが、この POD 型全盛期のご時世に『アイツ』が満を持して帰ってきました。開封して使うのが今からとても楽しみです。……まぁ、リリースされたのは半年くらい前だった気がしますが。今回も【VAPEWORX】さんにて購入しました。
内蔵バッテリーのテクニカル MOD が好かれない一番の問題はやっぱり“内蔵バッテリー”である、という一点に尽きると思うんですよね。
「バッテリーを入れ替えることができないのでヘビーユーズしていると早いと1年ちょっとでへたる」
「その癖、価格帯は他のテクニカル MOD と大して変わらない」
【VAPEWORX】の常連さん方に聞いてもそんな感じの答えがよく帰ってきます。
最大派閥の POD 型の対抗馬になり得るのか。早速開封です。
VAPORESSO TARGET MINI Ⅱ MOD
“ IT’S BACK ”……帰ってきたぜ!!みたいな感じでしょうか。今回紹介するのが VAPORESSO (ベイパレッソ)の TARGET MINI Ⅱ (ターゲットミニ2)。
価格は4,500円(+Tax)です。pico と同等の値段であると考えるとちょっと高いかなと思わないでもない。
文字通り、結構昔にリリースされていた TARGET MINI の後継機になります。
前作の名残は多少残っているくらいで、デザイン的にも機能的にも大きくアップデートされています。
内容物は以下の通り。
内容物 |
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・Target mini 2 |
・充電用 USB ケーブル |
・マニュアル |
・Warning カード |
付属の USB ケーブルが結構頑丈そうなタイプのやつでした。マニュアルには注意書きの部分のみ日本語の記載があります。どうせなら説明の部分にも日本語ほしかった……。
なお、今回は MOD のみのご紹介になりますが、VAPORESSO の公式サイトを覗いたところクリアロが付属したスターターキットもリリースされているみたいです。
外観
外観はこんな感じ。全体的に丸っこいデザインとサイズ感のおかげでけっこう可愛い印象。本体上部のなめらかな曲線のおかげで小さい割に手になじみます。
カラーバリエーションは“Black”“Silver”“Red”“Teal”の四色。【VAPEWORX】さんでは今のところ“Black”“Silver”のみの取り扱いです。
すごくちっちゃい。すごくいい。小さいといえばお馴染みの istick pico、私の外出用である内蔵バッテリーテクニカル MOD の istick kiya と比べてもこんなに。
本体正面は上からパフボタン、液晶、モード切替ボタン、+/-ボタン。+/-ボタンは一体型になっています。本体サイズのせいで仕方ないといえば仕方ないのですが、モード切替ボタンと+/-ボタンは結構押し辛いです。その点、パフボタンは指にかかるように緩くアールがかかっているので結構押しやすい印象でした。
510 スレッド付近は平面ではないので、ものによっては 24mm のアトマイザーが面になりません。気になるほど出っ張るわけではないのですが、ここはちょっと残念なポイント。
本体右側には USB ポート。急速充電に対応しているのでサクっと充電できます。
スペック
スペックはこんな感じ。
バッテリー | 2000mah 内蔵バッテリー |
サイズ | 高さ:63.0 ㎜ /横:25.7 ㎜ /奥行:37.2 ㎜ |
モード | VW (ロー、ノーマル、ハイパー)/ VV /TC (NI ,SS ,TI ,TCR)/ Bypass / Curv |
対応抵値 | 0.03 Ω~5 Ω |
VW 上限 | 5.0 W~50 W (0.1W 刻み) |
VV 上限 | 0.5 V ~ 8.5V |
充電ポート | microUSB |
充電出力 | 5 V / 2 A |
このサイズでバッテリー容量が 2000mah もあるのがまずすごい。VV モードが付いているのもすごくいい。急速充電も対応していて充電時間が短いのもいい。……やばい、ほめてしかいない。
操作方法
この MOD スクリーンがかっこいいんですよ。0.66 インチというサイズに見合わず視認性も高いです。
電源の ON/OFF はパフボタンを5回。モードボタンを3回で各種モード選択画面が出てきます。パフボタン3回でキーロック。ロック状態ではパフボタンのみ反応します。
充電中には残りバッテリー容量と充電完了時間が数字で表示されます。これ地味だけど結構ありがたい仕様です。この手の小さい MOD は本体でしか充電できないうえに、結構外に持ち出す機会が多いので、充電残り時間の確認ができることは個人的にとても好印象。そもそものバッテリー容量の多さと急速充電の効果も相まってこの MOD の取り回し向上に一役買っている気がします。VAPORESSOの、ユーザーの思考をしっかり予想していることが窺えます。これが企業努力ってやつですかね。
他の MOD もこの仕様付かないかな……。
総評
ということで、VAPORESSO の TARGET MINI Ⅱ のご紹介でした。
うーん、今回はそこまで気になるポイントが少なかった気がします。何せ私の好みドストライクの MOD だったので……。強いて言ってもパフボタン以外のボタンが小さいせいで押し辛かったことくらいでした。
内蔵バッテリーの小型テクニカル MOD への風当たりはまだまだ強いですが、多くのベイパーさん達がこぞって POD 型デバイスを使用している今なら結構受け入れられるんじゃないかって思います。
最近のPOD 型の VAPE にはビルドできる POD が別売りで販売されているものとか、なんなら 510 スレッドがついていてアトマイザー乗っけられるものとかも続々と出てきました。このサイズ感とか取り回しの良さなんかは便利なものとして受け入れられている気がします。
バッテリーがへたるまで継続して使用するなら POD 型のものよりランニングコストは抑えられますし、好きなアトマイザーが乗せられることも POD 型には無い、小型 MOD ならではの利点です。確かにバッテリーの交換ができないという致命的な欠点がありますが、それを補って余りある利便性がこの手の MOD にはあります。
小さくて取り回しの良いテクニカル MOD をお探しの方はご一考あれ。
願わくば私の同志が増える事を。
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