いきなり私事で申し訳ないのですが、先日、誕生日を迎えました。もう誕生日だからって浮かれるような年ではないのですが、でもやっぱり友人に祝ってもらえるのは嬉しいです。
そんなタイミングで私のお気に入りの某神話系メーカーさんから新しく MTL RTA がリリースされました。日常的に使っている系統のアトマイザーなので、どんな工夫が施されているのか開封前から楽しみです。
というわけで早速レビュー、行ってみましょう。今回も【VAPEWORX】さんのご提供でお送りします。お世話になってます!!
CTHULHU MOD ARTEMIS MTL RTA
今回は CTHULHU MOD (クトゥルフ) ARTEMIS MTL RTA (アルテミス MTL RTA) 。お値段は¥4,000 (+Tax)。まぁまぁ、こんなもんですよね。
このブログで紹介するのは Hastur MOD 以来の CTHULHU MOD ですが、テクニカル MOD の次は MTL RTA ときましたか。22 mm 径の RTA ってなると CTHULHU MOD 的には Hastur MTL RTA mini 以来なのかな?
個人的にも Hastur MTL RTA mini は2年前くらいに購入してから今でも使っているくらいには気に入っている RTA なので、今回の ARTEMIS MTL RTA にも期待大です。
内容物はこんな感じ。
内容物 |
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ARTEMIS MTL RTA 本体 |
交換用タンク |
交換用ドリップチップ |
エアフローピン 3個 |
+ドライバー |
イモネジ / O リング |
超簡易マニュアル |
WARRANTY カード |
一応マニュアルは日本語対応ではあるんですけど、そもそも殆ど文字が書かれていないので日本語書いてあってもなくても変わらない感じです。
わざわざここにコストを掛ける意味があったのだろうか。
スペックはこんな感じ。
サイズ | 22 mm × 35 mm |
タンク容量 | 2.4 ml |
エアフロー | ボトムエアフロー |
リキッドチャージ | トップフィル |
ドリップチップ | 510 |
エアフローサイズ (内径) | 0.8mm, 1.2mm, 1.6mm, 2.0mm, 2.7mm |
エアフローピン 内径 | 1.0mm, 1.4mm, 1.8mm, 2.0mm |
表にも記載しましたが、今回の ARTEMIS MTL RTA はボトムのエアフローリングと、内部に仕込んであるピンの2箇所でドローの強さを調節できるみたいです。これは結構自由度高そう。
外観
外観です。
トップキャップの円盤っぽい感じとか磨りガラスチックなタンク部分とか、結構目を引く特徴的なデザイン。ドリップチップが極細のストレートタイプなのも格好いいです。
カラーバリエーションは “SILVER” “BLCK” の全2色。 CTHULHU MOD って色のバリエーション少ないイメージなんですが、最低限この2色さえあれば、無難にどんな MOD でもしっくりきます。
バラすとドリップチップ、トップキャップ、チムニーパーツ、タンク上部、タンク下部、デッキ、エアフローピン、ポジティブピン、ボトムパーツの計9パーツに。いや、パーツ点数多すぎ。ハイエンドかよ……。
トップキャップはネジ式で、結構太めの O リングが噛ませてあります。リキッドが馴染んでくれば大丈夫なんですが、箱から出してすぐの状態だと結構硬いです。初期セッティングのドリップチップは CTHULHU MOD お馴染みの細くて長いやつ。これ結構賛否両論あるみたいですが、私は大好きです。かっこいい。付属のドリップチップは内径が太めなので重めの DL で吸う派には良さそう。
タンクパーツは金属部分と磨りガラスっぽい樹脂タンクの2点から構成されています。樹脂タンクもねじ式で固定されていて、クリアスモークと、ブラッククリアスモークの2つが付属するのでお好みの方に変更できます。
エアフローリングは回しきりで止まるタイプのもの。MTL設計なので開口の小さい穴が4個のみ。
で、ここからがこの RTA のポイント。
まず、エアフローリングを左回しで回すと、ボトムパーツが分離します。ポジティブピンを取り出して、先端の格子状のローレットが彫られている部分を取り外すことで、なんとエアーの流入量を変更できるようになるんです。BP MODS のPIONEER RTAにも似た機構がありましたね。あれです。
ですが、 PIONEER RTA が本体付属のピン2種に対して、 ARTEMIS MTL RTA には合計4種類のピンが付属します。これはお得。内訳はスペック表にも記載しておいたので省略しますが、初期セッティングでは一番口径の広いものが刺さっていました。
一応 Hastur MTL RTA mini とのサイズ比較も。お馴染みタコマークは無くなったものの、パーツ点数が増えたこともあって外観の情報量が段違いです。直径も同じ22 mm ですが、高さがある分 ARTEMIS MTL RTA の方が大きく見えます。
デッキ
デッキです。
2ポストでネジそのものでワイヤーを挟み込むタイプのオーソドックスなやつです。本体構造とは打って変わって結構シンプルなデッキになってます。
横から見るとこんな感じ。
デッキ部分がタンクの底面からかなり浮いているので、リキッド漏れには相当強そうです。GTA って言うんでしたっけ?
デッキ形状そのものはそれこそ Hastur MTL RTA mini に似ていますが、あちらよりも長さがあるためか、デッキをより浮かせられているんだと思います。ポストの高さ、幅も十分にスペースが設けられているためビルドの幅も広いかと。
ビルド
というわけで早速ビルドしていきます。セッティングは26G のカンタル線を内径3mm で6巻。MTL RTA はレビュー関係なしに基本的にこのセッティングで吸っていることが多いです。このセッティングだと、だいたいMOD 読みで 0.8 Ω 〜 0.9 Ω くらいになるのですが、個人的にはこのくらいの抵抗値で美味しく吸えるアトマイザーだと、普段使いしやすいなと。
コイル位置はちょっとだけ下げつつコットン通していきます。こういう穴にコットン通す系のデッキは、漏れにくい代わりに若干イガリやすい気がするので、気持ちコットン裂いてからセットしてます。因みに私はウイッグの足は底に着く程度派です。なんかその方がタンクの中のリキッド最後まで吸ってくれそうなイメージがあります。気のせいかもしれませんが。
吸ってみる
では早速吸っていきます。
プリセットされていた口径の1番でかいエアフローピンでエアフローリングの穴も1番大きい所に調節。
……う〜ん。これは MTL できないくらいには軽いです。抵抗は感じるんですが、それでも軽すぎます。ピンはそのままでリングの穴を1番小さい所に合せると MTL アトマイザーっぽい重さにはなるんですが、まだまだ軽いです。ギリギリ口吸いできるかな。
と言うことでエアフローピンの方を1番口径の小さいものに換装してきました。これでリングの方の穴も1番小さくしたら流石に激重ドローになるだろう、と思って吸ってみたんですけど……うーん。期待していたほど重くないです。
一応この状態が ARTEMIS MTL RTA の全機能を駆使して限界までドローを重くした状態な訳なんですけど、ここまでやってようやく PHEVANDA の MEMO MTL RTA の1番小さい穴で吸った時と同じくらいの重さです。なのでちょうどいい重さではあるんですけど、わざわざ1回パーツを付け替えてまでしたんだからもっと重くできても良かったんじゃないかな、と思います。
味に関しては文句なく美味しいですね。しっかりリキッドのフレーバーを感じられます。本当に CTHULHU MOD のアトマイザーって外れないんですよね。価格も手軽な上にちゃんと美味しいので、ここのメーカーのアトマイザー買っとけば取り敢えず大丈夫って思えるくらいには信頼してます。
ただ、吸ってて思ったんですけど、この逆ネジの所為でボトムパーツが取れちゃうことが結構煩わしかったりします。ボトムパーツの継ぎ目がちゃんと回るようにアトマイザーを持たないと、ボトムパーツを閉めようとしたらデッキ部分が開いてきます。逆もまた然りで、デッキ部分をしっかり閉めようとするとボトムパーツが回っちゃうんですよね。つまり、MOD に取り付けたままデッキの開け閉めが非常にやりにくい。デッキかボトムパーツのどちらかをそれこそ MEMO MTL RTA のデッキ開閉みたいなスリット式にしてくれれば、解決しそうな問題なんですけどねぇ。
総評
と言うわけで、CTHULHU MOD ARTEMIS MTL RTA のご紹介でした。
これは普段使いというよりかは弄っていて楽しい系のアトマイザーな感じがします。特にエアフロー周り。重めの DL 〜 MTL までっていうレンジだけ見ると他の MTL タンクと遜色ないのですが、エアフローの穴5個 × エアフローピン4個でドローの重さを20段階で細かく調節できる 5,000 円アンダーのアトマイザーなんて流石にコイツくらいなもんでしょう。
普段から MTL RTA を使っていてもっと細かくドローを調整したいと常々思っている、という層の需要は、この ARTEMIS MTL RTA で賄えそうな気さえしてきます。ドローの重さではなく、微妙な調節に重きを置きたい人であればとりあえず買ってみてもいいんじゃないでしょうか。
といった感じで、遊び心溢れる器用な MTL RTA 、気になったという方は是非ご一考あれ。
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