前回までの Fruizee の記事をみていただけると分かると思うんですけど、緊急事態宣言の終了と共に自粛期間もひと段落したとのことで、【VAPEWORX】さんの店内で撮影してきました。

私の住んでいる所からは少し離れているのですが、店長のパークさんも面白くて、つい通いたくなるんですよねぇ。現在京都には【VAPEWORX】さんしか VAPE Shop が無いので、必然的にそこに通うしかなくなると言うかなんというか。今回の写真も一部【VAPEWORX】さんで撮影させて頂きましたさせていただきまし。

今回はそろそろ給付金も入って来るとのことで、地味に欲しかった物をつい買っちゃいました。あれです、あの蜂。以前から目を付けてはいたのですが、別に MTL RTA には困ってなかったので購入は見送っていたやつなんです。そんなに高いものでもないし、買っちゃおうかな、と。まぁ今更感有りまくりですが、せっかく買ったんで、レビューしてみようと思います。購入元はもちろん【VAPEWORX】さんです。

OUMIER WASP NANO MTL RTA(PCTG INNER CAP)

というわけで今回は OUMIER (オーマイアー) WASP NANO (ワスプナノ) MTL RTA (PCTG INNER CAP)。

安い!組みやすい!そこそこ美味しい!と一時期評判になった WASP NANO RDA のシリーズの多分第3弾になります。お値段は¥3,500。別段高くもなく安くもなく、こんなもんかなっていう価格設定ですね。

内容物はこんな感じ。

内容物
WASP NANO MTL RTA 本体
リキッド容量拡張タンク
コイル 4個
T 字レンチ
イモネジ / O リング
コットン
マニュアル

この付属のコイル 0.2Ω って書いてあるんだけど……。これ本当に MTL RTA だよな?

T 字レンチは+,ー,ー, のタイプ。しかし、このアトマイザーに+ネジは1箇所も使用されていません。交換用のイモネジですらーネジのタイプです。個人的に−のイモネジは回し辛くて好きじゃ無いので、できれば+のイモネジ付属して欲しかった……。

 スペックはこんな感じ。

サイズ 22mm×40.9mm
タンク容量 1.2ml / 2ml
エアフロー サイドエアフロー
リキッドチャージ トップフィル
ドリップチップ トップキャップ一体型

リキッド容量はストレートタイプのガラスチューブで 1.2ml で、バブルタンクに換装して 2ml。いや少ない少ない。 1.2ml て。POD 型と同じくらいしか入んないじゃない。もうちょっと入れさせておくれよ……。せめてストレートのガラスチューブで 2ml は欲しかった。

外観

外観です。

クリアですねぇ。チムニー通り越してデッキまで直で確認できます。

カラーバリエーションは“GOLD”“SS”“BLACK”の計3色。今回購入したのはGOLDカラーのものになります。
カラーのせいなのか何なのか、どことなくチープな印象。以前やった wotofo の COG MTL RTA 同様にすごくプラスチック感が漂っていますが、この WASP NANO MTL RTA はタンク部分はガラスチューブが使用されています。

 バラすとトップキャップ兼ドリップチップ、チムニーパーツ、ガラスチューブ、デッキの計4パーツで構成されていることがわかります。こいつ、キャップとドリップチップが一体化してやがるんですよねぇ。

私はそこまでこだわりがある訳では無いので、よっぽどのことがない限りそのまま付属のドリップチップを使うのですが、ドリップチップが変更できないのは世間的には結構 NG なポイント。POD 型機種みたいに拡張性よりも使用の手軽さを取っている商品だとそこまで気にならないのですが、RBA ってなるとやはりどうしても気になってしまいますね。

 バブルタンクへの交換は、デッキ以外の全てを丸々取り替える方式です。

何が驚いたって、トップキャップとチムニーももう1個ずつ付属してるんです。一般的な RTA だとバブルタンクのみ付属していて、ガラスチューブを挿げ替えるのですが、まさかデッキだけ取り替えるとは……。そんなことよりドリップチップを交換できるようにすればよかったのでは?

 トップキャップも一応2個付属しているものの、どちらも全く同じものになります。

 デッキ側面には、正面から見たススメバチが。単純な記号の組み合わせなんですけど、何ともリアルな蜂です。カッコイイ。
エアフローは左右に5個ずつ、計10個の穴が空いていて、無段階で調節できます。

デッキ

デッキです。

WASP NANO シリーズといえばの形ですね。2ポストのシングルコイルビルド前提のデッキになります。

 ここで注目すべきは、エアフローの穴。そうです、まさかのサイドから。コイルの両脇から風が当たるような感じですね。ビルドミスしてリキッドが過供給気味になっても、これなら漏れることもそんなになさそう。

 コイルの設置位置は反時計回り専用になっています。

時計回りで巻く癖がどうしても離れない私みたいな人は、諦めて時計回りで巻きましょう。あとでひっくり返してはめ込めば良いのです。

 側面にはコイルの足を切りやすいように凹みが。そこそこしっかり凹んでいるので結構足は切りやすそう。

チムニーは樹脂製なので、別に当たっていたとしても通電不良が起きるなんて事は無いのですが、ワイヤーがきちんと切れていないと中で擦れてチムニーがボロボロになること間違いなし。なのでできるだけ際で切り離してあげたいです。

ビルド

軽く吸ってみた感じだいぶ軽そうだったので 24G カンタル線で内径 3mm の6巻。0.6Ω くらいを狙ってビルドしてみました。

コイル位置はエアほエアホールより若干上に中心が来るよう、若干上げ目でセッティング。

 付属コイルは素材が何なのかまでは判別できませんが、一度ビルドしてみたところ、本当に 0.2Ω だったので結局使用しませんでした。

コットンの足を出すところも結構広めに取ってありました。コットン自体もあんまり空かなくて良さそう。

吸ってみる

おお、思ってたよりも美味しい。味が濃いと言うよりかははっきり出ている感じかな。

よく RDA と RTA との味の違いで、RDA は味が濃く、RTA はスッキリめの味になる。みたいな事が昔よく言われてました。現在ではそんなことも無いのかな、と思っているんですが WASP NANO MTL RTA はこの言い分のイメージ通りのスッキリ系の味って感じです。

 ただ、惜しむらくは MTL を謳っている割にドローが軽すぎること。

それこそ WOTOFO COG MTL RTA の回でドロー軽いって話をしたんですけど、それよりも軽いです。エアフローの穴を全て閉め切ってようやく MTL と言えるかなってレベルです。全開だと普通にDLで吸えちゃいます。

 リキッド入れて改めて思ったんですけど、アトマイザー分解しなくてもコットンの状態を確認できるのは割とありがたいです。家と外でデバイスを切り替えたりしない上に、結構限界までコットン変えない私みたいな人間にとって、ぱっと見でコットンの状態が分かるってだけで普段使い候補になるんじゃないでしょうか。私はなりました。

総評

と言うわけで OUMIER WASP NANO MTL RTA(PCTG INNER CAP) のご紹介でした。

ちょっとだけ重めの DL 〜軽めの MTL の範囲が好みの方なら割とアリな選択肢なんじゃないでしょうか。リキッドの味をそっくりそのまま再現してくれるので、フルーツ系のリキッドとも相性良いと思います。
リキッドキャパシティとドリップチップが交換できない件についてはこの際目を瞑っておきましょう。

そこそこ安価で美味しい重めの DL 〜軽めの MTL 帯のアトマイザーをお探しの方、ご一考あれ。

OUMIER WASP NANO MTL RTA (PCTG INNER CAP)