ああ、いつの間にか今年も半分に差し掛かろうとしています。いつの間にか6月になってしまっていました。そういえば、6月5日は Pico の日だったみたいですね。Twitterのハッシュタグで結構盛り上がっているのを横目に私は仕事をしていました。悲しい。
にしても、いつまでたってもお話に上がってくる Pico は凄いですね。新商品の発売サイクルやムーブメントの移り変わりが激しいイメージの VAPE 界隈の中で、こんなにも発売から時間がたっているにも拘らず、人気が色あせない MOD はそれこそ Pico くらいな物なんじゃないですかね。
そんな Pico にもぴったりはまる、22mm 系の MTL RTA を購入したので、さっそくレビューしていこうと思います。購入元はいつもと変わらず【VAPEWORX】さんです。
wotofo COG MTL RTA
というわけで今回は wotofo (ウォトフォ)の COG MTL RTA です。お値段は¥4,500 (+Tax)。んーちょっとお高め?な気がしないでもない。
そういえば、ちょっと前に wotofo が MTL の RDA を出した時は意外性もあってなのかちょくちょく SNS でも見かけたのですが、今回の RTA はどうなんですかね。色々と独自機能が盛り込んであるっぽいのでいじり甲斐はありそうです。
内容物はこんな感じ。
内容物 |
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COG MTL RTA |
コイル2個 |
+ドライバー1個 |
ポジティブピン(4種)/イモネジ×2 |
簡易マニュアル |
O リング/イモネジ |
コットン |
付属のコイルは2コアフューズドクラプトンで 0.8Ω のものが1つとシングルコイルで 1.2Ω のものが1つ付属します。使われているワイヤーはどちらも N80 。
なんか勝手に wotofo のアトマイザーといえば T 字レンチだと思っていただけにストレートタイプの+ドライバーしかついていないのがちょっと寂しい気がします。
スペックはこんな感じ。
サイズ | 22mm×34mm |
タンク容量 | 2ml |
エアフロー | ボトムエアフロー |
リキッドチャージ | トップフィル |
ドリップチップ | 510 |
思えばボトムエアフローの RTA を触るのって結構久々です。外に持ち出すなら極力リキッド漏れの心配したくないので、最近はトップエアフローの RTA しか使わないんですよね。
こいつもお漏らししなけりゃいいんだけど……。
外観
こちらが COG MTL RTA 本体です。なんだろう、何が理由なのかははっきり分かんないんだけどかっこいいです。統一感ってやつなんでしょうか。
カラーバリエーションは“Black”“SS”“Gunmetal”“Blue”“Gold”“Rainbow”の全6色。今回は Black カラーのものを購入しました。
全体的にクリア感があって結構綺麗ですね。ただ、タンクとトップキャップがプラスチック製なので、よくよく見ると安っぽさはちょっとあります。
バラすとドリップチップ、トップキャップ、チューブ、チムニー、デッキ部分の計5パーツになります。写真ではチムニーとチューブパーツがくっついたままですがちゃんと外れます。硬くて取り外すのが怖かっただけです。
一応デッキ部分も分解できるっぽいんですけど、硬かったので諦めました。
ドリップチップはトップキャップにはまっている訳ではなく、チムニーにはまっています。なので、ドリップチップをトップキャップにはめたままの状態でトップキャプを付け外しするとドリップチップがはまりきらずにちょっと浮きます。ふとしたタイミングにドリップチップだけ無くしてしまうということになりかねないので、落とし物注意です。
ボトム部分です。実はここが一番のポイント。ちょっと見にくいですけど、真裏から見ると底面がクリアパーツになっていて、赤いギアが見えます。
エアフローリングを回すと、このギアが回転して、デッキのボトムとつながった空気穴の大きさが変化します。回していくとクリックがかかって軽く止まるので回し過ぎることはなさそうです。
端的に言ってしまえば、空気の入り口のサイズが変わるのではなく、出口の方のサイズが変わる仕組みって感じでしょうか。外観上の変化が全くないので、ぱっと見ではエアフロー全開でも、その実結構絞ってるーみたいなことができるわけですね。
4段階でエアフローの調節が可能です。
デッキ
デッキです。2ポストのクランプ式になっているので結構組みやすそう。左右両方が開くので、どっちの方向でコイル巻いても楽に取り付けられます。クランプ下の部分にはしっかり突起が付いているのでコイルの足が逃げることもなさそうです。
ビルド
今回は 26G のカンタルワイヤーで5巻。内径3mm で 0.7Ω 狙いで組んでみました。写真は、上向きにあてがってみたところ、コイル位置が高くなりそうだったので下向きで組んであります。左右どちらからでも組めるデッキだったのでコイルの上下変更もかなり楽ですね。
2ポストでクランプ式のデッキって多分 AEGIS BOOST の RBA POD 以来だと思うんですけど、やっぱり組みやすいですね。もう全部のアトマイザーこのタイプにならないかな……。
ポストの位置が少し奥まったところにあって、側面がそこまで凸凹していないのでワイヤーを際で切り取るのも簡単でした。
コットンの足を出すところが結構広めに取ってあるので、ウイッッキングは気持ち詰め気味で。漏れるのが何より怖いのです。
吸ってみる
ここで問題が。なんと 60ml のボトルの先がリキッドチャージポートに入り切りません。滑るから絶妙に入れにくいです。
……。
えー、気を取り直して先ずはエアフロー全開で。
あーちょっと薄い。まぁ当たり前ですね。吸った時の重さは MANTA MTL 2.0 RTA の全開に近い感じです。MTL というにはだいぶ軽いと思います。
続いて1番重くして吸ってみます。
んー。ドローの重さは変わったと言えば変わったかなって程度の変化ですね。ちょっとだけ重くなった気がしないでもない、みたいな感じです。
味に関してはこの位の抵抗値なら1番重いくらいが丁度いいかもです。ただ、1Ω超えるようなコイルでビルドするのはこのアトマイザーには合ってないのかなと思いました。
味の感じ方自体は可もなく不可もなく、昨今のアトマイザーとしては及第点のレベルだと思います。特段美味しいというわけではないのですが、ビルドの楽さとかサイズ感とかを加味すると選択肢には入って来そう。
金属パーツが少ないせいなのか、熱を持ちがちな印象。チェーンして吸っているとじんわり熱くなってきます。電圧をかけすぎたり抵抗値の低いコイルを組んでしまうと結構熱くなると思います。
このエアフローのギアシステムは結構面白いとは思うのですが、構造上他のアトマイザーみたいに「1つ穴とちょっと開け」とか「全閉からほんの少しだけ開け」といった微調整がもできないことは問題かと。
決められた穴のサイズが自分の好みとジャストならいいんですがねー。まぁ元々が結構軽めに作られているのでそこまで気にする人は私くらいなのかもしれませんが。特に「全閉」の状態にはできないので持ち歩く際にリキッド漏れ防止のためアトマイザーは全閉にしておく派の方とか激重ドローを求めている方に向けたアトマイザーではないんだと思います。
総評
というわけで wotofo の COG MTL RTA のご紹介でした。独特の機能を盛り込んでいて斬新的でありながらも、ユーザーライクに考えられたいいアトマイザーだと思います。元々私は MTL の RTA が好きなこともあって、このブログを立ち上げる前から色々使ってみてきましたが、コイツは数ある MTL RTA というジャンルの中でも特に人を選ぶアトマイザーだと思いました。
特にタンクがガラス製じゃなくてプラスチック製ってとこは残念なポイント感ありますが、視点を変えればプラスチック製なおかげで滅多なことで破損しません。
なので、外出用や普段使いの RTA として、使い倒す目的で購入しても損はしないと思います。メンソール等ちょっと怖いリキッドがあることにはこの際目を瞑っておきましょう。
軽めの MTL が好きな方、タンクがガラスじゃない RTA をお探しの方、ご一考あれ。
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