昨今のVAPE業界のPOD機種旋風の中、リビルド可能なRBAデッキ付きのPOD機種や510接続可能なテクニカルPOD機種がちらほら出てきましたね。私、自他共に認める内臓バッテリーの小型BOXMOD好きなんですけど周りのベイパーさん達には、そんなものは見向きもされないようで。
中々私の嗜好には共感されない中でRBA機能付きのPOD機種が出てきたことで。
最近うっすらと希望が見えてきているような気がします。
内蔵バッテリー小型MOD好きの希望の星になるのかならないのか、こんな機種が我が家にやってきました。今回も【VAPEWORX】さんからのご提供です。
AEGIS BOOST Pod Kit
今回はAEGIS BOOST Pod Kit。AEGISと言えば防塵、防水、耐衝撃のタフネスMOD。今回のAEGIS BOOSTももちろんその系譜を踏襲してます。
内容物はこんな感じ。
内容物 |
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・AEGIS BOOST本体 |
・POD 1個 |
・GV Boost Coil(0.4Ω/25w~33w、0.6Ω/15w~25w 各1個ずつ) |
・交換用ドリップチップ |
・コイル取り外し器具 |
・充電用USBケーブル |
・AEGIS BOOSTマニュアル |
・プロモーションカード/ワランティーカード |
AEGIS BOOST本体
AEGIS BOOST本体です。見た目はもうなんか「いつもの」って感じ。一目でAEGISだなって分かります。強そう。ドリチの上に蓋が付けられるので持ち運び時も衛生的でいいですね。
デカい。すごくデカい。もはや18650シングルバッテリーのサイズ感です。まぁデカいのはAEGISシリーズ恒例と言えば恒例なのかな。
カラーバリエーションは“スペースブラック”“デビルレッド”“オールマイティブルー”“オーロラクロウ”“ガンメタル”の全5色。今回は“スペースブラック”をチョイス。デビルレッドてなんだよ。
本体正面には上からパフボタン、液晶、+/-ボタン。ベイピングはパフボタン方式のみです。オートパフ機能はありません。本体の体積に対してボタンが小さいのでちょっと押しにくかったり。液晶に表示は抵抗値、W数、パフカウントのみのすっきりシンプル。相変わらずパフカウントの有用性がイマイチわかってないのですが、液晶表示のラインナップでV数やA数を差し置いて登場しているのでグローバルでは必要な機能なのでしょう。個人的にはV数が欲しかった……。
パフボタン5回連打で電源のオン/オフ。+/-ボタンを2秒間同時押しでロック。パフのみ効く状態になります。モード選択はVWのみ。割り切った設計です。出力の設定は+/-ボタンで。0.5W刻みで調節できます。
正面向かって右側には充電用のマイクロUSBポートが。シリコン製のキャップで覆い被されているので水滴やホコリの侵入を拒みます。……ただ、キャップの厚みのせいで少し奥まったところにポートがあるので、同梱品のUSBケーブル以外の物を使う場合にはコネクタ側の厚みによっては挿すことができない場合がありました。
PODとの接地面はこんな感じ。広いうえに凹凸が少ないので掃除がしやすいの良き。オートパフ機能が付いていないとか、エアフローの機構をPOD側に付けたことで複雑にならずに済んでるんでしょう。
スペックは以下の通り。
バッテリー | 1500mah内蔵バッテリー |
サイズ | 高さ:106.8㎜/横:27.7㎜/奥行:39.2㎜ |
モード | VW |
対応抵抗値 | 0.2Ω~3.0Ω |
VW上下限 | 5.0W~40W |
アウトプットボルテージ | 1.0V~6.0V |
充電ポート | microUSB |
充電出力 | 5V/1.5A |
POD
こちらがAEGIS BOOSTの専用POD。蓋つきです。衛生的。
透明ではあるもののクリアブラックって感じの外観なのでリキッド残量の確認は諦めてください。形が特殊なこともあってか、かろうじてリキッドが入っているかいないかの確認ができる程度が限界です。“具体的にどれくらい入っているか”とかはほぼ分からない……。
リキッドチャージはトップフィル方式。本体上部のシリコンキャップを引き抜くと一つ穴のチャージポートが出てきます。トップフィル方式だと漏れが少なそうだし、なによりPOD抜かずに入れられるからいいなって思います。ただし、堅牢さの元に空気が抜ける穴とかポートの広さなんてものは考えられて無いので空気が抜けません。そして2回目以降のリキッドチャージでは蓋を閉めるとリキッドがあふれ出します。ビッチャビチャになります。入れすぎ注意。あ、容量は3.7mlです。PODって考えたらむちゃくちゃ入る。
コイルははめ込み式。コイル交換も楽々です。と言いたいところですが割と固い。まーこれだけミチミチなら漏れなそう。一応指でも抜けますがコイル引き抜き用のスパナみたいな工具が付属します。
専用のGV Boost Coilは付属の2種ともメッシュコイルです。どちらもカンタルメッシュです。ラインナップは付属品の2種のみなので他の抵抗値で試したい場合はAEGIS BOOST専用のビルドデッキを購入しましょう。
ドリップチップは独自規格。平べったいものと、よくある円柱状のものが付属します。2種ともぱっと見内径が同じっぽいので見た目とか口当たりとかで選べってことっぽい。んー、ドリチで遊べたら製品としての幅が広がりそうなものなのになー。
エアフローは……これなんて言ったらいいんだ?コイルの形からトップエアフローっぽい。正面のダイアルを回して調整します。これ結構素直に効いてくれます。全開だと重めのDL、全閉だと重めのMTLくらいなので調整幅が広い。笛鳴りとかもしないので結構いい感じ。
ダイアルにはローレット加工がなされているので指はかかりますが、あんまり出っ張ってないのでちょっと回しにくいかも。まあ利便性よりも堅牢さのほうが大事だからしかたない。
PODの着脱は背面の“PUSH”のところを押しながら引っ張ります。結構硬い。
PODのスペックはこんな感じ。
容量 | 3.7ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
ドリップチップ | 独自規格 |
吸ってみる
今回はプリインストールされている0.4Ωのコイルを使用します。
リキッドはフルーツ系、推奨最低値の25Wで。
結構おいしいです。さすがメッシュコイル。リキッドの味が真っ直ぐ出てる感じ。ただ最低値の出力でエアフロー全開は味が薄め。そこそこ絞ってMTL運用がとてもいい感じ。
続いて推奨最高出力の33Wで吸ってみます。
濃い。美味しい。以上。
個人的には23Wくらいでエアフロー全閉のMTL運用が丁度良い感じでした。
総評
そんなこんなでAEGIS BOOST Pod Kitのご紹介でした。
……これはどこの層に向けた商品なんだろう。POD機種と思ったらすごくデカいし、AIO機種と見るべきなのか?そしてこのサイズ感で1500mahという微妙に物足りない電池容量。コイル抵抗値もPOD機種としては低めで煙量も多い。私個人的には内蔵バッテリーのテクニカルMOD大好きなのでそこまで気にはならないのですが。
普段POD機種しか使わない層だとそこまで要りようの機能や味があるかと問えばそんなことはない、と思う。逆に普段からテクニカルMODとかを使っている層だとPOD機種に求めるのは携帯性とか電池の持ちとか目立たなさだろうし。
たぶん“もっと高抵抗のMTLコイルがラインナップにある”とか、“18650バッテリーが使えれば”この評価はひっくりかえるんじゃないかと。
ただRBAキットも販売されていることを鑑みると、VAPE始めたての方とかこれから始める方にはめちゃくちゃおすすめできるキットではあります。内蔵バッテリーなので初期コストを抑えられるし、何より少々乱暴に扱っても壊れない。美味しいしね。
AEGIS BOOST POD Kitのご紹介でした。頑丈で強そうなPOD機種をお探しの方はご一考あれ。
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GeekVape (ギークベイプ) AEGIS BOOST Pod Kit (イージスブースト)