8月になって一気に暑くなりました。梅雨も明けて日差しが痛い今日この頃です。……いやにしても暑過ぎないかね。ただでさえ暑いのに、このご時世的に外出時マスク必須とか正気の沙汰じゃないです。

暑くてどうにかなってしまいそうですが、良さげな MTL RTA を見かけたのでつい買ってしまいました。22mm のサイズでジュースコントロールと豊富なエアフローの調節幅を持っているとのことで、開けるのが楽しみでなりません。早速レビューしていきます。購入元はいつも通り【VAPEWORX】さんです。

PHEVANDA MEMO MTL RTA

と言うわけで今回は PHEVANDA (フェバンダ) MEMO MTL RTA (メモ/ミーモMTLRTA)。

お値段は¥4,300(+Tax)。価格帯はまぁまぁこんなもんでしょうといった感じ。

PHEVANDA といえば Bell RDA を一時期某ユーチューバーさんが絶賛していた記憶があるくらいで、実際に製品を触るのはこれが初めてのメーカーさんです。

 内容物はこんな感じ。

内容物
MEMO MTL RTA 本体
交換用タンク
交換用トップキャップ
コイル 2個
510ピン 3個
T 字レンチ
イモネジ / O リング
超簡易マニュアル

スペックはこんな感じ。

サイズ 22 mm × 34 mm
タンク容量 3.7 ml
エアフロー ボトムエアフロー
リキッドチャージ トップフィル
ドリップチップ 510

外観

 外観です。

この MEMO MTL RTA はトップキャップとタンクを樹脂製のクリアパーツに交換することができるのですが、個人的には通常のSSの方が好みですねー。 全体的にシンプルでカッコイイと思います。なので今回も交換パーツを付け替えずに、そのままの状態でレビューしていきます。

カラーバリエーションは“silver”のみ。バリエーションがないってことは言い換えればそこで悩む余地が無いと言うこと。まぁ実際シルバーカラーだけあれば大概のMODには合うので問題無いですよね。

パーツ点数はドリップチップ、トップキャップ、トップキャップを固定するリングパーツ、ガラスタンク、チムニー、デッキ、エアフローリングの合計7パーツ。

このアトマイザーのちょっと特徴的なのが、このトップキャップ固定用のリングパーツ。RTAって本体とトップキャップとの接続はスクリューなことがほとんどなんですけど、MEMO MTL RTA では O リングでハマっているだけになります。この上からリングパーツを被せてちゃんと固定するって感じになっています。何故こんなめんどくさい仕様に……。

因みに付属のトップキャップだと普通のスクリュータイプになります。

ドリップチップは樹脂製の外側がくびれているタイプ。穴自体はストレートになっています。口当たり良さそうなんですが、完全クリアのドリップチップって中で結露したリキッドが見えてしまってちょっと不格好なのが問題点かな。トップキャップとの接続は結構ゆるゆるでした。リキッドチャージする際には構造上ドリップチップを持ちたくなるのですが、この所為でちょっと不安定になります。

まぁ、多分個体差だし、なんならドリップチップを変えてしまえばどうということもない問題なので気にするほどでもないのかなと。

チムニーとデッキとの接続は、コレまたスクリュー式じゃなくて、両方のパーツについたポッチの位置を合わせて引っ張ると外れるロック式になっています。RTA のチムニーとデッキってモノによっては無茶苦茶外しにくいのとか結構あるので、サクッとコットンの様子が伺えるのは凄いありがたい。あれ外れない時本当に外れないから結構困るんですよねー。

正直トップキャップの構造には疑問が残ったままですが、デッキの取り外しやすさに関してはめちゃくちゃ好印象です。

このチムニーとデッキのギミックはジュースコントロールと連動していて、回すことでリキッドの侵入口を開閉できます。凄い。こうやって見てみるとちゃんと考えられてるなって思います。チムニーとデッキがスクリューで接続されていると、ジュースコントロールの調整でも同じような場所をもって回すことになります。なので故意にネジが締まり過ぎてしまってデッキが取り外せなくなることを防止する目的があったんだと思います。

エアフローは、リング側口径の大きい穴とちょっとずつサイズが大きくなっていく小さい穴の2種類、本体側に1つ穴が1箇所と、同サイズの穴が3つ連なっている部分が1箇所あります。結構選択肢の幅が広く、細かな微調整ができそうです。

さらに、コイル側のエアーの出口であるポジティブピンが合計3個付属しており、それぞれ穴のサイズが違うので、より細かく調整できます。

ここら辺はユーザー側としては単純に使用幅が広がって良さそう。

デッキ

デッキです。

2ポストのシングルビルドデッキ。ネジの頭でそのままコイルの足を挟む系のオーソドックスなタイプですね。

ウェルもそれなりにあって、コイルの真下にあるエアーの出口も一段高くなっているので漏れも少なさそう。

あ、あと一応チムニーの内側はこんな感じです。

ビルド

と言うわけでビルドしていきます。

カンタル 26G の内径3mm、6巻の 0.9Ω 弱くらいを狙ってビルドしていきます。

ジグポストっぽいものがついていたのでその通りの位置でセッティング。

 刃先が細めのニッパーを使えばコイルの足を切るのも結構簡単でした。

デッキの外側に壁があるのでコットン詰めやすくていいですね。

吸ってみる

 ではリキッド入れて吸っていきます。

……やっぱりトップキャップだけで2パーツもあるのは正直邪魔ですね。出先でリキッドチャージすることを考えると結構めんどくさそう。

負圧でのリキッド漏れを防止する目的でこんな感じになっているんだろう、って言うなんとなくの想像は付くます。付くんですが、ジュースコントロールも有るしそこまで気にするものなのか……?

ドローの感じは結構重くて好印象です。一番口径の小さい穴にすると劇重で凄く私好みな感じになります。

味に関しても申し分ないですね。1Ω付近でビルドしててもコレだけ感じられれば大満足です。と言うかこのブログを始めてから美味しくないアトマイザーって出会ったことない気がします。ここまで来るともう味での選別はそこまで意味無いんじゃないかって最近思うんですよね。勿論、単に私がバカ舌なだけの可能性は有るのですが、そこよりも自分の用途にどこまでマッチしているかって所の方が大事になって来ている気がします。

で、最近ちょっと仕事が忙しくて気がついたら書き始めてから1週間ほど立ってしまいました。

この一週間の間はとりあえず MEMO MTL RTA を使い続けて見たのですが、結論から言うとお漏らししました。

どうやらチムニーとデッキの接続部分の縦方向の遊びが結構あり、コットンの状態を確認して元の状態に戻した時にはもうダバダバと……。ちゃんとハマっていなかったみたいです。

とはいえ、この点さえしっかり押さえておけばその他の理由で漏れることはありませんでした。デッキを脱着する際はホント気を付けてください。油断大敵。

総評

と言うわけで、PHEVANDA MEMO MTL RTA のご紹介でした。

いろいろ考えて作ってある丁寧なアトマイザーだなと言う印象です。構造的には独創的な部分もかなり多いですが、それぞれにちゃんとした理由が伺えて単純にいじっていて楽しかったです。

味の話をすると、以前レビューした Pioneer RTA の方が美味しいんですが、味以外の使いやすさ等を鑑みると個人的には MEMO MTL RTA に軍配が上がるかな。価格も¥3,000 くらい安いしね。

そんな MEMO MTL RTA が気になった方、単純に MTL RTA をお探しの方はご一考あれ。

PHEVANDA MEMO MTL RTA